香川県技術士会は、会員の技術力向上と相互交流を目的として昭和63年に会員数70余名で発足しました。36年が経過した現在は、13分野にわたる220名の会員で構成される専門技術者集団となっています。
当会は、各種の講演会、技術研修会、現地見学会などの企画を通して会員の技術研鑽や情報交換の場を提供してきました。会員は産学官それぞれの立場から、専門分野の技術力や技術者倫理の向上に取り組み、地域社会の発展に貢献しています。
さて、現在、我が国は急激な人口減少、少子高齢社会を迎えているなか、災害の激甚化・頻発化や感染症拡大という大きな問題に直面しています。この様々な課題を解決し、よりよい社会の実現のために、我々は技術者集団として何が出来るか考え実行していかなければなりません。
香川県技術士会では、会員の専門技術を活かし、地域の将来を担う小中高生を対象とした学校防災アドバイザー派遣や技術系学生就職支援のための出前授業、技術士試験の実施協力など、地域に根ざした活動を行っています。香川県と「災害発生時の技術士支援活動協定」を締結し、合同防災訓練も実施しています。また、最近では広く一般の方々も受講できる講習会の開催にも取り組んでいるところです。
「技術士」は技術に関する最高の国家資格と言われていますが、その存在はまだまだ知られていないのが現状です。香川県技術士会では今後とも様々な活動を通じて地域社会に身近な存在になるよう努力を続けてまいります。
今後とも香川県技術士会の活動にご理解ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
令和6年6月20日
香川県技術士会 会長 加藤 均